アメリカのハーレーとエンジン
ハーレーダビッドソンは、世界中で愛されているバイクメーカーのひとつで、日本でも昔から根強い人気を誇っています。人気の理由はいくつもありますが、エンジン音に魅了される人は少なくありません。ハーレーダビッドソンが誕生したのは100年以上も前のアメリカです。ミルウォーキーの自動車工場で働いていた青年たちが、エンジン付きの自転車を作ったことが始まりでした。
日用品で作った第1号車が完成した後に、会社が設立されます。その後、着実に生産台数を増やし、アメリカを代表するメーカーとなったのです。1936年には、当時としては衝撃的なニューモデルが誕生します。オーバーヘッドバルブを採用した1000ccのエンジンを搭載したモデルは、ビッグツインの幕開けでした。1948年からナックルヘッドにかわり発表されたのがパンヘッドです。パンヘッドは、ヘッドのカバーが鍋に似ていることから名付けられています。ハーレーダビッドソンを大きく飛躍させたと言われているのが、エボリューションです。エボリューションは、現在の中古市場でも人気があります。
エボリューションが誕生したのは1984年で、大きな変更がいくつもありました。1カム構造やOHV方式など、ハーレーの伝統を守りながらも、耐久性が上がり、トラブルも減ったのです。そのおかげで、どちらかというと玄人好みだったバイクが、一般の人にも広く普及するようになったのです。エボリューションは、ブロックヘッドとも呼ばれていますが、現在はあまり使われません。