ハーレーのエンジンからの異音で一番多く考えられるのは、バルブ周りから発生してくる異音になります。バルブクリアランスの狂いから音を発生させているケースが、多くなっています。あまりひどい場合はバルブの損傷にもつながってきますので、専門店に相談してください。カチャカチャ、カチカチと音がする場合は、バルブクリアランスの狂いが生じている証拠です。この整備は専門的な知識や経験が必要になってきますので、専門店に依頼するのが賢明です。内部の音を確認するためには、シリンダーヘッド付近へドライバーの金属部分の先端を押し当てて、ドライバーの柄の端に耳をつけると内部の音が聞こえてきます。
このようなトラブルを予防していくためには、ハーレーのエンジンを酷使しないことが非常に大切になってきます。許容回転内を保って高回転を多用しないことが大切で、オイルのメンテナンスもしっかりと行ってください。エンジンが温まるまで無理に回転を上げないことが大切です。クラッチの可動部からガラガラという音が聞こえてくるときは、クラッチ周りの消耗が原因になっています。
比較的によくおこる音なので、クラッチが滑っていなければ大きな問題ではありません。あまり音がひどい場合は、専門店に相談してください。乾式クラッチの場合は構造上どうしても音がひどくなってしまいます。予防していくためには、半クラッチの多用や高回転からの発進などクラッチに、必要以上の負荷をかけないようにすることです。